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検証環境の再現が瞬時に!?
一度構築したら何度でも再現可能

CASE02 CTC-テクニカルソリューションセンター

 2017年冬、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の総合検証センター「Technical Solution Center」(以下:TSC)に米QualiSystems社製のCloudShellを導入いたしました。TSCは「お客様のシステムを実環境で評価・検証を可能とした」マルチベンダー環境の総合検証施設です。今回は伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の製品・保守サービス本部 テクニカルソリューションセンター部 検証支援課 エキスパートエンジニアの石倉健司様にCloudShellの導入によって起きたユーザーへの利便性などを中心にインタビューをしました。

CloudShell導入、お客様の悩みを解決するために

- この度はインタビューを受けていただき、ありがとうございました。
さっそくの質問ですが、CloudShellを導入するきっかけとなったのはどういった理由からでしょうか?

石倉様:
 CloudShell導入のきっかけはお客さまのお困りごとからきています。
そのお困りごとと言うのが「以前検証に使用した環境をまた使いたいけど、すぐに同じ環境を利用することができなかった」とのことでした。

‐なるほど、TSCをご利用しているお客様には、そんなお困りごとがあったのですね。

ITインフラ環境の再現は意外と大変!?

‐それでは以前のTSCではどのように検証環境の再現をおこなっていたのでしょうか?

石倉様:
 はい、まず環境の再現をする前に、弊社が取り扱っている機器の予約をして頂く必要があります。TSCでは、それらの機器を大きく三つのエリアに分けて設置しています。
まず、一つ目は「サーバエリア」です。このエリアはエンタープライズ、ブレードからエントリークラスまでのサーバを備えており、様々な検証対象として利用できるようになっています。二つ目は「ストレージエリア」で、様々なメーカのストレージを用意しており、混合して利用することができます。三つ目は「ネットワークエリア」になります。このエリアではルーター/スイッチの単体検証から、コンタクトセンター疑似環境まで検証することができ、設置されているすべてのネットワーク関連機材を利用することができます。これによりマルチベンダーにおける検証・評価を行えるようにしています。
 なのでTSCで検証環境を再現される前には、これらのエリアに設置されている機器の予約が必要になります。しかし、他のお客様も機器を利用していますので、即時に必要な機器を用意することは出来ないこともありました。

機器の予約が取れたら、弊社の方で以前お客様が使用していた検証環境の構成図を確認します。確認後はネットワークのケーブリング、バックアップを取っておいたネットワーク機器やサーバのコンフィグ設定などを行います。しかし、先ほど話したとおり、弊社では多くの機器を提供していますので、どうしても環境の初期セットアップまでの時間が掛かっていてしまいます。

 また、こちらでセットアップした環境の提供後はお客様の方で以前使用した検証項目の作成などを行って頂いてから、やっとすべての環境が整うことになります。

‐そうでしたか、TSCの裏では色々と行われていたのですね。

TSCだけではなく、ユーザーにも利点がある

‐それでは、CloudShellの導入後にはどうのように変わりましたか?

石倉様:
 そうですね、弊社では先ほども言いましたが環境の初期セットアップまでのサービスを提供していました。しかし、それはあくまでも手動で準備を行い、各機器の操作を一つ一つ行っていかなければなりません。また、環境の準備もあれば片付けもしなければいけないので、弊社としての工数も膨大なものとなっていました。その結果、お客様への提供までの時間も大幅に増加していました。
 
 しかし、CloudShellを導入したことによりすべての機器が一つのWeb UIで管理されるようになったため、各機器を操作することがなくなりました。加えてネットワークのケーブリングも仮想的に行え、環境の準備をする時間を約90%大幅に削減することができました。

石倉様:
 また、お客様へのメリットがさらに大きくなりました。それは一回構築した環境はCloudShellのスナップショット機能により、イメージ保存することが出来るようになりました。つまり、これまで検証環境の再現に使用していた時間を2.5時間から15分まで削減することができます。さらに環境構築をスケジューリングすることができるので、欲しい時にすぐに利用する事ができ、なおかつ途中で他の環境を利用したい場合は、イメージをドラッグ&ドロップ形式で環境を再現することができます。加えて、CloudShellにはTestShellという機能があり、検証や評価に必要なシステムが一つにまとまっています。この機能にもスナップショットとスケジューリングがあり、以前行った検証や評価を好きな時間帯で即座に実行することができます。

石倉様:
 つまり、今回のCloudShellをTSCに導入したことによって、環境の作成時間削減と既存検証項目の構築時間を削減することができ、これまで検証を実行するまでに掛かっていた時間を約90%大幅に削減する事ができました。

‐なるほど、CloudShellの導入によって貴社の負担軽減だけではなく、お客様への負担も軽減し、検証実行前までの時間を大幅に削減することができたのですね。

石倉様:
 はい、より快適になおかつ迅速に検証環境を再現することで、お客様のシステムを検証・評価できるよう尽力した結果です。

‐たしかに、これでTSCで行えるシステムの検証や評価がより快適行えるようにになりましたね。

今後のTSCについて

‐それでは、最後に今後のTSCについて教えていただいてもよろしいでしょうか?

石倉様
 そうですね、現在TSCでは多くのお客様が利用されています。特にHybrid環境での検証が前年比50%アップしているんですよ。なので、今後はよりクラウド環境との連携を視野にいれた構築をする必要があると思っております。